落し掛けは床框と共に床の間の正面を飾る材料だけに余りくだけた材料は使用せず、真・行・草共に角材が多く用いられ、赤杉・桐・神代杉などの見付柾、下場杢で軽い端正な感じのものが適当です。
本床では内法より柱二~三本まで上げて取り付けます。しかし落し掛けの位置は天井の高さとバランスで決めるべきです。床框から落し掛けまでの高さと、その上の小壁とのバランスです。床框から落し掛けまでの高さが増すと上の小壁は小さくなり明るさや派手さはでますが落ちつきに欠けます。
落し掛けまでの高さが低目ですと、上の小壁が大きくなり落ちつきがでます。落し掛けが太いと強さ、重さが感じます。細いと優しさ、軽さを感じます。
寸法は鴨居見付より少し大きくしたもので、見付は真の形式では本柱の10分の5、または鴨居見付の1.3倍位で、行の形式では本柱の10分の4、または鴨居の見付の1.1倍位が適当ですが、床の間の間口や意匠によって定ったものではありません。
下場は床柱や壁の納まりから柱の面内になるよう本柱の10分の8位が適当です。
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